こんにちは、もつを(https://twitter.com/motsuwo3)です。
「テレキャスター」ってよく聞くけどどんなギターなんだろ?
ギターの購入時の参考にしたい!
こんな人向けの記事になっています。
一時期は「板に棒挿したギター」と揶揄されることも多かったテレキャスターですが、最近の人気はすごいですね。
若手人気バンドのギタリストもこぞって使用しています。
- どんなパーツでできているのか?
- サウンドの特徴
- 使用ミュージシャンの紹介(動画付き)
これらを紹介しながら「テレキャスター」を深堀していきます!
「名前は知ってるけど詳しくわかんないなあ」という方はぜひ読んでみてください!
テレキャスターとは?
テレキャスターの歴史
テレキャスターは1949年に「エスクワイヤー」という名前でFender社から発売された最古の量産ソリッドギターです。
空洞のないソリッドボディや、「ボトルオンネック」と呼ばれるボディとネックをネジで止めてカスタマイズ可能にしたその発想は従来のギターの常識を変えました。
その後出現するストラトキャスター、ジャズマスターなどの名だたる人気機種もテレキャスターが評価されなかったら誕生することはなかったでしょう。
テレキャスターの解剖書
これから解説していくのはあくまでテレキャスターの「基本形」です。
そのほかにも色々な種類の機種があるのでその都度チェックするをおすすめします。
ボディ
カッタウェイが入っているものの、基本的に左右対称の形をしています。コンター加工(体に沿って滑らかにボディを切る)が施されていなく、一枚の板のような平たい形状が特徴です。
ピックアップ
リアとフロントで違ったピックアップが載っています。リアにはむき出しの出力高めなシングルコイルが斜めに付けられ、フロントにはボビンがカバーに囲まれた出力小さめのシングルコイル搭載されています。
ネック
ネックは「ロングスケール」が採用されています。長いネックは弦のテンション(張力)を強め、硬質な音になるようセッティングされています。
ブリッジ
ブリッジが大きな金属板についており、同時にリアピックアップもその板の上に搭載されるという変わった構造をしています。弦の振動をダイレクトに受けたリアピックアップはプレイヤーが好むコシのあるサウンドを生み出します。
テレキャスターの音の特徴
カッティングに最適!歯切れの良いサウンド
テレキャスターと言えばシングルコイルからなる歯切れの良いサウンドが特徴です。
カッティングやバッキングなどのリズムギターにとてもよく合いますね。近年バンド内でテレキャスターがよく使用されるようになったのはこの「チャキチャキ」サウンドが重宝されているからかなと思います。
コシのある低音とパキッとした高音が混ざり合うドンシャリサウンドは聴いていて気持ちが良いです。
高音域の綺麗な鳴り
高音域が綺麗になるというのもテレキャスターのサウンドの特徴です。
基本的に弦から拾うサウンドは、ブリッジ側に行くほど高音域がはっきりと出るのですが、テレキャスターはこの特性を上手く使ってセッティングされています。
テレキャスターのリアピックアップは斜めに搭載されており、1弦側に行くほどブリッジ側に近づくことで高音域が前に出たサウンドを作り出しています。
ただ気を付けないとトレブルの聴きすぎた「キンキン」サウンドになってしまうので注意が必要です。
粒立ちの良いクリアなサウンド
左右対称であるボディは非常にバランスの良いサウンドを響かせます。
この粒立ちの良いクリアなサウンドは音数の多いリズミカルなプレーに向いていて、カントリーによく使用されます。
音の立ち上がりが良いことから、ハンマリングオン(弦を左手の指で叩いて音を出す)やプリングオフ(弦を左手の指でひっかくように音を出す)を用いたレガート奏法を多用するフレーズにもよく合います。
テレキャスターを使用するミュージシャン
ロイ・ブキャナン
一人目は「ロイ・ブキャナン」です。
1970年代に実力派ギタリストとして活躍し、カントリーやブルース、ジャズにも精通しており、その幅広いプレイはリスナーに衝撃を与えました。
3大ギタリストであるジェフベックやエリック・クラプトンも影響を受けたといわれています。
テレキャスター特有の高音の鳴りを存分に生かしたサウンドが特徴です。
キース・リチャーズ
キース・リチャーズはイギリスのロックバンド「ローリング・ストーンズ」のギタリストです。
彼のギターの特徴と言えばなんといっても「キャッチーなリフ」です。
「ヒューマン・リフ」とも評された彼のプレイは、他のギタリストと比べて決してうまいとは言えません。
超絶技巧のギターソロを弾く凄腕のギタリストがたくさんいる中、彼は「リフ」で戦い続けたのです。
彼のリフは一度聴いたら忘れられない、そして「キースが弾いている」とすぐに分かります。ギタリストとしてこれ以上の強みはないでしょう。
布袋寅泰
ここからは日本人ギタリストを紹介していきます。
まずは布袋寅泰さんです。
元BOOWYのギタリストです。自身がボーカルも行っています務めるソロ活動もしており、また作曲能力も非常に高く、楽曲提供も行っています。
彼のプレイの特徴はその卓越した「メロディセンス」にあります。
ギタリストがこぞってコピーしたくなるようなリフやフレーズをたくさん世に出し続けてきました。
「BAD FEELING」のカッティングリフなんかはギタリストなら一度はコピーしようとしたことがありますね(笑)
アベフトシ
アベフトシさんは「THEE MICHELLE GUN ELEPHANT」のギタリストです。
「アベフトシと言えばカッティング、カッティングと言えばアベフトシ!」というほどのカッティングのスペシャリストです。
またエフェクターなどの機材を通さずアンプに直挿しし、さらにアンプ側のセッティングを全てフルテンという男らしいセッティングをしていたことも有名です。(彼の機材だからできたことです。あまりおすすめしない(笑))
2009年に42歳という若さで亡くなった彼ですが、現在のロックシーンに多大な影響を与えた偉大なギタリストです。
TK(凛として時雨)
TKさんは「凛として時雨」のギターボーカルです。また「TK from 凛として時雨」名義でソロ活動も行っています。
その先鋭的な世界観はファンを魅了するだけでなく、日本の音楽シーンに大きな影響を与えました。
その演奏力は素晴らしく、「歌いながらそこまでやるのか!」とどの曲を聴いても感心させられます。
テレキャスターの鋭いサウンドキャラクターを存分に生かし曲の世界を作り上げています。
エジマハルシ
最後は人気若手ロックバンド「ポルカドットスティングレイ」のギタリスト、エジマハルシさんです。
ポルカの曲は彼のギターがあってこそのもので、正直ボーカルと同じくらい目立ってます(笑)
速くてキレの良いカッティングプレーが彼の専売特許で、そのフレージングにもセンスが光ります。
しかも結構イケメンで、ライブなんかだと難しいフレーズを涼しい顔で弾いていて「嘘だろ?」って思いますね(笑)
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