シンラインとはどんなギター?音の特徴やテレキャスターとの違いを解説!

シンラインとは
この記事で分かること
  • シンラインとはどんなギターなのか
  • サウンドの特徴と、どんなギタリストにおすすめか

「シンライン」のサウンドは唯一無二!

 

皆さん「シンライン」というギターを知っていますか?

ほとんどの人は「知ってるよ。穴の開いたテレキャスでしょ?」くらいの認識で、

  • どんなギターなのか?
  • どんな音なのか?
  • どんな音楽にマッチするのか?

など、細かく理解している人は意外と少ないでしょう。

シンラインはただホロウ感のあるテレキャスではなく、どのギターにもカバーできないオリジナルな響きを持つギターです。その魅力を皆さんにも知ってもらいたい!

ということで今回は、

「シンライン」って名前は聞くんだけど、どんなギターなの??

音の特徴や、どんな音楽に向いているのか知りたい!

という方に向けて、「穴の開いたテレキャス」こと「シンライン」を深掘りしていこうと思います!詳しく知らない方はもちろん、シンラインの購入を考えている方も、今一度その特性を確認してみてくださいね!

テレキャスター・シンラインとは?

まずはシンラインとはどんなギターなのか簡単に解説していきます。

ポイントは、

  • 「セミソリッド構造」である
  • 「68年モデル」と「72年モデル」の2つがある

この2つです。

セミソリッド構造のテレキャスター

「テレキャスター・シンライン」は、フェンダー社がテレキャスターを軽量するため、ボディをくり抜いたことをきっかけに開発されたギターです。

製造年は1968年。

セミアコやフルアコのいわゆる箱モノは、板を組み合わせてボディを作っているのに対し、シンラインはボディの1部をくり抜き、トップ材を被せています。空洞構造になっているのはボディの両側ですが、片方はホールを開けずにそのまま蓋がされているのも特徴的ですね。

セミアコ・フルアコよりソリッドギターに近いその作りは「セミソリッド構造」と呼ばれます。後でサウンドの解説をしますが、このセミソリッド構造がシンラインのアコースティックな響きの根源となっています!

シンラインは大きく分けて「68年」モデルと「72年」モデル

シンラインは大きく分けて「68年モデル」と「72年モデル」に分けられます。

「68年」と「72年」の違い
  • 68年モデル
    ・・・シングルコイル、3wayのサドルブリッジ、ボディ材にはマホガニーもしくはアッシュ材を使用
  • 72年モデル・・・ハムバッカー、6連ブリッジ、ボディ材はアッシュ

分かりやすく言えばシングルコイルタイプ」と「ハムバッカータイプですね。

68年モデルはまさに「穴を開けたテレキャスター」といった感じ。ボビン型のシングルコイル、3wayのサドルブリッジを採用しています。テレキャスのギラっとした鋭さを併せ持っており、テレキャス愛好家に人気のモデルです。

72年モデルは使いやすく改良されたシンラインというイメージ。ハムバッカーを搭載し高出力に対応。ブリッジはストラトキャスターと同じ6連を採用し、3連のデメリットであるチューニング精度を克服しています。

テレキャスター・シンラインの構造

次は各パーツごとの特徴を

  • ボディ
  • ネック
  • ピックアップ
  • ブリッジ

この4つで見ていきます!

ボディ

 

ボディに空いた穴はその形からfホールと呼ばれます。ボディ材にはアッシュマホガニーを使用。モダンなタイプだとアルダーを採用しているモデルも多いです。

ネック

 

ローズウッド指板のモデルは数少なく、そのほとんどがメイプル指板です。音の立ち上がりが速く、歯切れの良いサウンドを生み出します。

ピックアップ

 

68年タイプはテレキャスと同じボビン型のシングルコイル2基、72年タイプはワイドレンジハムバッカー2基がマウントされています。

ブリッジ

68年タイプは3wayのサドルブリッジ、72年タイプにはストラトキャスターと同じ6連のブリッジが採用。

テレキャスター特有の金属感の強いサウンドが好みの方は68年タイプがおすすめです。ただし、オクターブチューニングを合わせることが難しいというデメリットを持つため、使いやすさを求めるなら72年タイプに軍配が上がります。

テレキャスター・シンラインの音の特徴

さあ、本題です!

どんなパーツが採用されているかが分かっとところで、そのサウンドの特徴について見ていきましょう!

ポイントは、

  • 「セミソリッド構造」によるエアー感
  • テレキャスよりも甘いトーン
  • サスティン短め

この3つです!

エアー感のあるサウンド

実は空洞による箱鳴り感は、フルアコ・セミアコに比べるとあまり感じません。

「ホロウ感」ではなく「エアー感」のあるサウンドという感じ。ボディが軽いことから重心が高く、軽くてクランキーなサウンドが特徴です。生鳴り感の強いアコースティックなトーンが弾いていて気持ちいいですよ。

清涼感のある爽やかなサウンドです。

Fender Mexico '69 Thinline 試奏動画 三条店

マホガニーボディによる甘いトーン

ボディにマホガニーが採用されている68年タイプのシンラインは、普通のテレキャスターに比べて甘くてふくよかなトーンを出力します。この後紹介しますが、ジャズネオソウルに使うのもおすすめ。テレキャスとの最も大きな違いはこのトーンですね。

1985 Fender Telecaster, thinline (Japan) Part1

サスティンは短め。歯切れの良いサウンド

ソリッドギターに比べ音が「発散」されるため、サスティンは短めなものが多いです。

サスティンを無理に稼ごうと、ゲインを上げすぎたりエフェクターを踏んだりするとハウリングの原因になることも。幅広く音を作ろうとするよりも、ギター自体のサウンドを引き出すようなシンプルな音作りがおすすめです。

【商品紹介@Guitar Planet】~2018 NAMM LIMITED #197~1950's Thinline Telecaster FLASH-COAT Relic【SOLD】

テレキャスター・シンラインはどんなギタリストにおすすめ?

最後にまとめとして、どんなギタリストにおすすめかを紹介していきます!

特におすすめしたいのは、

  • ギターボーカル
  • ネオソウル
  • ジャズ

この3つです!

ギターボーカル

まずおすすめしたいのは「ギターボーカル」です。

理由はこの3つ。

  • 他の楽器の邪魔になりにくい
  • 歪みにも対応
  • 生鳴りが大きく自宅で弾き語りできる

バンドにとって楽器の「住み分け」がちゃんとできているかどうかは重要なポイント。楽器やボーカルの間でサウンドがかぶっていると、それぞれの音が聴こえなかったり、ガチャガチャうるさく聞こえてしまいます。

リードギターがソリッドギターで存在感のあるサウンドを鳴らしている場合、生鳴り感やエアー感といった違う性質を持ったシンラインのサウンドは邪魔になりにくくバランス◎

箱モノよりも空洞が少ないことからドライブサウンドも作りやすく、ロックバンドにも使用できます。爽やかな雰囲気をプラスできますよ。

生鳴りが大きいことから家で弾き語りの練習ができるのもグッドです!

くるり – HOW TO GO

ネオソウルなどつま弾くような演奏

2つ目はネオソウルなどの「つま弾くような演奏」です。

セミソリッド構造は浮遊感のあるサウンドを生み出し、雰囲気のあるおしゃれなフレーズにぴったり。アコースティックな響きも人気の理由です。

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ジャズ

3つ目は「ジャズ」です。

ジャズギターとしてはセミアコ・フルアコを使用するのが主流ですが、ハムバッカータイプのシンラインを選ぶ方もいます。甘いトーンに加え、粒立ちの良いすっきりしたサウンドで、爽やかにジャズフレーズを弾くことができますよ!

[Smooth Jazz Improvisation] Sunny w/ Fender Telecaster Thinline 1972
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